今日は、まず長井市郊外にある「長井市古代の丘資料館」に行く。
ここには、長井市で出土した縄文期の土器・石器などを中心に展示している。
中でも、縄文土器の作成過程を詳しく解説しているのが特徴的だった。
他にも、日本各地で発掘された土偶のレプリカの展示がある。
「こんなにたくさんの種類があるなんて‼︎ 知っていたら土偶作家になっていたかも」とK。
資料館手前の小さな橋を渡った対岸には「土偶広場」があり、広々とした草地の丘に、土偶を再現した人形がところどころに立っている。
子供が触って古代を感じられるようにとのことなので、体育座りをしている土偶の隣に座ってみた。
土偶と友達になれた気がした。
敷地内には遊水池があり、合鴨やアヒルが数羽だが放し飼いになっている。
資料館も広場も無料だし、気持ちの良い場所なので、休日には家族連れが遊びに来るのだろうな。
尾花沢まで走る途中、朝日町で偶然「日本の棚田百選・くぬぎ平」という看板を見つけたので、国道を左に逸れて行ってみることにする。
橋を渡り山道を2kmほど登って行くと、左手の眼下に美しい棚田が広がっていた。
小さな駐車場に駐車し、風景を楽しみながらしばし休憩。
ちょっとした休憩所があり、袋詰めのリンゴ「サンつがる」が無人で売られているのだが、ちょっと驚いたのは、売り物のリンゴの脇に、試食用にリンゴがどっさりカゴに盛られており、ナイフも置かれている。さすがリンゴの名産地、太っ腹だと感心した。
リンゴは300円で、6個は入っていた。冷蔵庫を使わない事情から、悪くなりそうなので買わなかった。試食用のリンゴをちょっと分けてもらい、なにがしかのお金を入れておいても良かったかな、と後で思ったりした。
寄り道を挟んだものの、車はほぼ予定と違わず尾花沢市に到着。
「芭蕉・清風歴史記念館」を見学するつもりだったが、今日 水曜日が休館日だった。残念。
ちなみに「清風」とは、この地の豪商・俳人だった鈴木清風のこと。松尾芭蕉は『奥の細道』の旅の途中、ここ尾花沢に10日ほど滞在し、清風の歓待を受けている。
そして芭蕉は清風について、「かれは富めるものであるけれども、こころざし卑しからず」と評しており、若いながら、なかなかの文化人であったと伝えられている。
見学予定の記念館がポシャったので、道の駅尾花沢に泊まるのはやめて、とりあえず新庄市まで足を伸ばしてみることに。
途中、またまた偶然に、舟形町で「国宝・縄文の女神(土偶)」の出土地(西ノ前遺跡)の看板を見かけた。
「土偶と偶然出会う旅」なんてキャッチフレーズが脳裏をよぎる。
当然、立ち寄って記念撮影。
山形県立博物館でお目にかかれませんでしたが、ここがご出身だったんですね。
新庄市では、観光パンフレットを見ながら市街地を走ってみたが、道の駅もなく、城址の公園も駐車場が塞がっていたので、地元のスーパーで食料の買い出しをし、酒田方面に15kmほど走った道の駅「とざわ」に行くことに。
薄暗くなったころ、最上川が屈曲する地帯の斜面に作られた道の駅に着いた。
「何これ?」との感想が思わず口から漏れる。
韓国テイストの道の駅だと情報は得ていたが、山々に囲まれた、美しい最上川河岸の風景の中に、いきなり韓国風の建築物が林立しているのは正直かなりの違和感。
なんでも、30年ほど前に、地元農業者と韓国との交流の機会があり、その後地元の嫁不足の問題から、韓国からのお嫁さんを募集したのだそうだ。
現在、かなりの数の韓国出身者がここ戸沢村に暮らしており、一つの観光の目玉として、1997年に韓国テイストのこの道の駅を作ったらしい。
売店には、食品を中心に様々な韓国グッズが売られており、目の前で大量の商品を買っていった若い女性は韓国の人のようだった。
最初はここで泊まるつもりだったのだが、斜面にぽつぽつと車が数台とまっている様子は、淋しく、しかもなんとなく落ち着かない。結局、今日中に秋田まで行ってしまおうということで、そこから1時間半ほど走った「道の駅おがち」に宿泊。
秋田に戻ってきたのは、明後日14日の夜に横手市で開催される「金澤八幡宮伝統掛唄」を見るためだ。日程に余裕ができたので、明日は道の駅でのんびりしそうな予感。
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2018.09.13 05:45
2018.09.13 03:41