雲は多いが、まあまあの天気だ。
今日は身延山に行く日。
朝、富士川親水公園を5周、5kmのジョギング。
走りはじめは少々寒い。
午前中は車でPC作業。
少し早めの昼食をとってから、車で身延町方面へ富士川沿いを走る。
通りすがりの道の駅「みのべ」に寄ってみる。
なかなか良さそうな道の駅なので、今夜はここに泊まるつもり。
そこから南側を回り込む感じで身延山の山麓に着く。
日蓮宗の総本山・久遠寺の立派な「総門」が急に出てきて驚く(車で通っていいのか?)が、確かに対向車が通り過ぎるので、こちらもそのまま門をくぐる。
そこからは門前町の細い道が上へ上へと登っている。
このあたりは湯葉が名物らしい。
いくつか駐車場があるが、一番上まで上がろうと、ギアをローにして宿坊の並びの急坂を登っていくと、行き着いた先は身延山ロープウェーの久遠寺駅に近い、広い駐車場だった。
(写真は、イメージです)
ゲートで「大型車です」と不吉な自動音声が流れるが、すぐに係の男性が来て、「普通車のカードと交換しますから」と言って取り替えてくれた。
キャンピングカーは高さがあるので、センサーで勝手に大型車と判断されることが時々ある。かつて横須賀の公園で、洗車のために1時間ちょっと停車して2000円以上取られたという苦い経験がある。
最初はロープウェー乗り場が近くにあるのに気づかず、駐車場から反対側の斜行エレベーターに乗ってすぐ上にある久遠寺境内に着き、そこからまた下り直して駐車場付近に戻ってくる。
ロープウェー乗り場には、10人ほどの参拝客(あるいは登山客)が、次の発車を待っている。料金表を見ると、高低差800m弱を一気に山頂まで行くこともあり、「往復1400円・片道760円」とそれなりのお値段。
Kは往復でいいとして、私は片道だけにして、下りはハイキングコースを下りて来ようと思い立つ。
パンフを見ると、「東コースが下り2時間、西コースが下り2時間半」とある。
西コースの方が長いが歩きやすそうなので、そちらを下り、駐車場で合流することにした。
ロープウェーは2時ちょうどに出発。運転時間は7分ほどだ。
乗客の半分は黒を基調とした服を着た女性達。
ぐんぐん登っていくと、東側に新雪に覆われた富士山が顔を出す。
身延山(1153m)の山頂に到着。
皆、東側展望台から見える富士山に向けシャッターを切っている。
山頂には「奥之院思親閣」がある。
「日蓮聖人が身延山にご隠棲の9ヵ年の間、風雨厭わず山頂へ登られ、故郷の房州小湊を拝しご両親様お師匠様をお慕いなされた故事に因んで建てられたお堂」とのこと。
そのほか、運慶作と伝わる仁王門や、
日蓮聖人の御手植え杉、
日蓮聖人立像、
祖師堂などがあるが、それらはKに任せて、私はすぐに西コースを下り始める。
我ながら宗教心に欠けると思うが、日没の時間を考えると、時間に余裕を持っておいた方がいい。
2時15分に山頂発。立派な林道を下って行く。
七面山展望台からは、なだらかな七面山の山容が見える。
2000m近くあるから、登ればそれなりに大変なはず。
その先には大きな「南無妙法蓮華経」の石碑がある(このあとも大小幾つかあった)。
追分感井坊は誰も住んでいないらしい。
窓ガラスには来月開催の「身延山・七面山修行走/Monk’s Run」のポスターが貼ってある。
途中、「身延山参詣途中にて没する諸霊位を弔う」ための供養塔が立っている。
最初は林道のようだったが、だんだん登山道の雰囲気になってくる。
しばらく下って行くと、立派な杉の大木が立ち並ぶところに着く。千本杉と呼ばれる場所であり、天然記念物に指定されている。大木はさすがに千本は無いだろうが、数百年物の大木の間を縫って歩いていると、「江戸時代の街道はこんな感じだろうか」などと想像してしまう。
千本杉のあたりは「紅葉回廊」と呼ばれている。ところどころで鮮やかな紅葉が見られ、思わずシャッターを切る。
松樹庵に着く。
ここで初めて登山者に会った。
久遠寺が眼下に望まれる。
ここまで何度か分岐があったが、軽自動車くらいは通れるような林道が結構上まで延びており、登山道がそれらをショートカットしていることが分かった。
ここからは下の沢型に向けて、急斜面をジグザグと下りていく。早いペースで歩いていると、膝が少々痛くなってくる。結構瓦礫が多いので、人が多いと落石は危険だろう。
沢型に沿って下りていると、前方でゲートが閉じられている。
「まさか行き止まりか?」と思ったが、「この先久遠寺三門、ご自由にお通りください」と書かれており、鹿よけのゲートのようだ。その先が妙石坊である。
その先の階段を下りると、あとはずっと車道だった。
日蓮聖人御墓・御草庵跡は奥まっているようだったので割愛し、さらに下りていくと久遠寺の駐車場の坂の途中に出た。Kは車内で待っていてくれた。
コースタイム2時間半のところ、1時間半ほどで到着。結構真面目に歩いた。
結局、ロープウェーの下にある久遠寺そのものは素通りしてしまったが、澄んだ空気の中で、気持ち良くハイキングができた。
途中のスーパーで買い出しをし、結局、道の駅身延ではなく、住み慣れた(?)道の駅富士川に戻って宿泊。(Y)
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