昨日ペンディングした中尊寺に、開館時間の30分前に到着。昨日は第二駐車場まで満車だったが、今日は中尊寺横の第一駐車場に無事駐車。
かなり長い登り坂となる参道の途中には、それぞれ仏像が安置されたお堂がいくつかあり、金色堂への参拝気分を徐々に高めてくれる。
真言宗中尊寺の本堂。
松尾芭蕉の記念館もあるが、割愛。
金色堂の手前にある讃衡蔵は、国宝級の文物が豊富に展示されており、中には清衡・基衡・秀衡という藤原三代の四代目にあたる泰衡の首級が入っていたという、黒漆の首桶もあったりする。金色堂に関するビデオによって、その美術的価値を予習することができるので、金色堂の前にこちらを参観するのが良い。
金色堂は、「覆堂」という建物で覆われており、実物を見ると写真のイメージに比べて思いのほか小さく見える。しかし、そこに注ぎ込まれた財力と技巧、労力はとてつもないものだ。建物全体に満遍なく貼り付けられた金箔と、東北の豊富な金塊と引き換えに東南アジアからもたらされた高級木材・紫檀を用いた須弥壇、そこに嵌め込まれた夜光貝を用いた無数の螺鈿細工、その上に微細に彫り込まれた彫刻の数々。堂内を満たす金箔の輝きと、細部の技巧に目を奪われる。そして、須弥壇の上に安置された阿弥陀三尊像や地蔵菩薩像、二天像といった仏像の数々は全てが国宝級である。
金色堂内に3つある須弥壇には、中央に金色堂を建立した藤原清衡、左に基衡、右に基衡と泰衡(首のみ)の遺体がそれぞれ安置されているという。
鎌倉時代の覆堂。金色堂の近くに移設され、見学可能である。
ここを訪れた記念に、交通安全の御守りを買い、中尊寺を後にする。(Y)
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