昨晩の宴席において、前川親方がウチナーンチュ精神について滔々と語っておられたので、その誇るべき「ウチナーンチュ精神」について触れてみたい。
1. イチャリバチョーデー(出会えば皆兄弟)
確かにそうであった。
前川親方は元より、名護市役所のKさんとは、たった一度宴席でご一緒させて頂いただけだが、我々が先島諸島へのショートトリップを計画した際には、親身になって駐車場を探してくださった。
前川親方御用達のクラフトビール専門店「麦」のマスターは、沖縄方言に興味があると話しただけで、「それなら良いお店があるから連れて行ってあげる」といい、いつもより早めに店を閉めて、タクシーで民謡酒場まで連れて行ってくださった。
本当に申し訳ないくらいに、初対面の出会いを大切にして、親切にしてくださる。
これもひとえに、前川親方のお人柄に端を発した御縁なのであるが、これがイチャリバチョーデーの精神というものなのだろう。感謝、感謝‼︎
2. ユイマール(助け合いの精神)
こうして、いろいろと助けられて、良い思い出をたくさん作って頂いた前川親方には、対人関係が希薄な人生を送っているKY夫婦と言えども、なんとかお返しをしてゆきたいと思うもの。
前川親方は、昨日、ひどくご機嫌であったが、それには訳があった。
一粒種の息子さんが、第二志望の有名大学に合格され、親方は一安心。
第一志望は、まだこれからで勝負は続いているが、これで上京することが確定したというわけだ。
そんな親方の息子さんの親代わりというほど頼りになる身の上ではないが、東京周辺を案内することくらいは出来そうである。
次は、我々KY夫婦が息子さんを楽しませてあげたい。
そして、そのご様子を前川親方にご報告して、少しでも安心させて差し上げて、ユイマールしたいと思う、二人であった。(もちろん、息子さんにご迷惑でなければ、の話である)
「他にも、あと一つ……、何だっけ? ああ、酔っ払ってて思い出せない〜〜」とおっしゃっていた親方。
あと一つは、これのこと?
3. 「ちむぐくる」(まごころ,思いやりの精神)
琉球王国以来、ウチナーンチュは争いごとを好まず、常に相手の気持ちを考え、真心で接し、友好関係を築こうとする文化が定着しているという。
そして上手に、踊りや音楽、料理やお酒で相手をもてなす。
そんなウチナーンチュの心の奥底に宿る、より深い想い「ちむくぐる」。
前方親方にとっては当たり前すぎて、言葉として出てこなくなってしまったんでしょうね〜。
相当酔って上機嫌でいらしたから。(K)
0コメント