朝方、Yが休んでいる間、Kは今帰仁村役場周辺を散策。
当たり前のように、樹木の精霊キジムナーが そこに いる。
歩道には、県民投票への参加を促す幟旗や、「沖縄に基地はいらない!」などの幟旗がはためく。
北部地域は、オール沖縄としての結束が強そうだと、さらに実感を深める。
そろそろ出勤時間を迎えるという時間になり、Yの様子を確認する。
なんとか熱は治ったが、風邪の症状は治まらず。
とりあえず、しばらくの間人混みに交わる事はせず、場所を変えて療養を続けることにする。
療養先は、今帰仁村から車で30分ほどの名護市内。
しばらくの間、この辺りの駐車場を転々とし、 車の中で沖縄関連の映画を見たりして過ごすことに。
DVDレンタルショップのGEOで沖縄特集のコーナーを発見。
「男はつらいよ。ハイビスカスの花(特別編)」「網走番外地 南国の対決」の2本を借り、近くのマックスバリュの駐車場をお借りして、さっそく映画鑑賞。
「男はつらいよ」の方は、1997年に制作されたが、内容は1980年公開の「寅次郎 ハイビスカスの花」のリメイク版。
本土復帰後8年を経過した、1980年当時の那覇市内の丘の上の病院、本部漁港周辺の古民家、米軍基地キャンプハンセン周辺のキャバレー、沖縄海洋博記念公園、今帰仁村のサトウキビ畑など、40年ほど前の時代にタイムスリップした当時の人々の暮らしぶりが映し出されていて、なかなか興味深い。
「網走番外地 南国の対決」は、本土復帰前の1966年制作。
健さんが所属する本州のヤクザの組の親分が、沖縄空港の建設現場で不審な死を遂げる、というところからストーリーは展開する。
当時の飛行場建設に、本土のヤクザが出入りしていたというのは、フィクションでもなさそう。
当然、沖縄には沖縄の同業者がいて、土木ビジネスに正攻法で関わる側と、そうでない側との抗争があったりする。さらに本土の組織が沖縄に乗り込んで来るという図式。
そういえば、つい先日も、飛行場周辺の拡張工事の現場付近に設置された看板に「暴力団追放」の文字を見かけたっけ。
本土復帰の6年前ということで、フエリーで鹿児島から沖縄へ向かう健さん。
船内で出会った不良少年にパスポートを盗まれる。入管で足止めを食らい、仲間が偽パスポートを手配しようとするが、盗んだパスポートに写真を張り替えるだけというシロモノ。昔のパスポートは確かに写真を張り込む形式だった。
健さんが那覇港からバスに乗って、空港方面へと向かうバス路線は、ほぼ私達が那覇方面へと向かうルートに近い。目を皿にして半世紀前の映像を眺めたが、見覚えのある風景には全く出会えなかった。
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