早朝、3連泊した富士の眺望が美しい道の駅「富士吉田」を出発。
東京側の都留市へと移動する。
道中、登山スタイルの山ガールや山男が、やたらと目に付く。
今日は休日。日差しも暖かく、ハイキング日和だ。
昼前、リニアモーターカーの本拠地近くにある道の駅「つる」に到着。
残念ながら、ここからは もう富士は望めない。
観光案内所でパンフレットを見ると、道の駅の周囲にいくつかのハイキングコースがあることに気づく。
登山客の姿を横目で眺めウズウズしていたYは、さっそく新調したばかりの冬物ランニングウェアに着替え、道の駅の西にある高川山(976m)を登ることに。
道の駅が標高410mだから、ここからの標高差は600mもない。
道の駅の近くにある「リニア見学センター」のあたりから、沢型沿いに西に延びる道を進むと、集落が途切れて森に入り、すぐに登山道となる。
「熊出没注意」の看板があるのが気になるが、山頂から下りてくる登山者数名とすれ違い、ひと気を感じるのが有難い。
しばらく沢型に沿って登っていくと、徐々に左に斜面を登りはじめる。斜面を回り込んだところで、左前方に高川山の山頂が顔を出す。
登山道は落ち葉が敷き詰められ、頭上には時折鮮やかな紅葉が現れる。
大きめの枯れた沢型を渡ると、じきに広い尾根の林に出て、やや見通しが良くなる。
落ち葉を踏みながらジグザグに登っていく。急斜面は落ち葉と砂で滑りやすいが、ところどころにロープが張られ、助かる。
上から登山者の声が聞こえてくる。そろそろ山頂近くなのかと思う。
稜線に出て、左前方にしばらく進み、グッと登ったところが山頂だった。
はるか南には富士山がクッキリと望める。
帰りは別なルートにしようと思い地図を見ると、山頂から南東に延びる尾根のルートがある。
降り口を探そうとするが、小さな山頂は集合写真を撮る登山者でごった返している。
ふと見ると、人がまばらな方向に真っ直ぐ下っている道がある。
面倒なので、よく考えずに下っていくと、すぐに「→初狩駅」の表示が出てきた。
これでは反対の集落に行ってしまう。
後ろから降りてきた男性に聞くと、さっき山頂で山岳会が集合写真を撮っていた向こう側に、私の降りたいルートの降り口があるとのこと。
「最初の10mはロープを使って降りますよ」と教えてくれた。
あわてて山頂まで登り返す。
道の駅でもらったパンフレットに簡単な地図はあるのだが、コンパスを持ってこなかったのと、ごった返した山頂でゆっくり降り口を探さなかったのが間違いの元。
確かにロープがぶら下がった大きな岩がある。
そこからは尾根伝いに気持ちの良い下り。
途中から左に折れ、落ち葉で登山道がやや分かりにくい斜面をジグザグと降りていく。
沢型の底に着くと、あとは真っ直ぐ高度を下げるだけだ。
人家が現れ、林道を駆け足で降りると、古宿という小さな集落に着く。
そこから車道を15分も歩けば登り口の集落に合流する。あとは道の駅まで10分ほどだ。
コースタイム3時間のところ、休憩を加えて(ちょっと迷って)2時間半で戻ってきたので、まずまずのペースだった。(Y)
0コメント