8月10日 九戸村→久慈市→宮古市田老地区(128km)


道の駅「おりつめ」は居心地が良く、もう一泊してもいいくらいだったが、ここにいても何もやることが無いので、隣町の久慈市内にある道の駅へ向かって走る。 

途中、久慈渓谷という、なかなか綺麗な渓流が眼下に望まれる。

釣り客がぽちぽち居る。

道の駅「くじ」は、久慈市の中心部にあり、商店街から少し入った絶好の立地のためか、警備員がいて駐車場は満杯。

とりあえず諦めて、近くのイエローハットに行き、タイヤのホイールカバーを外すための簡単な工具を購入。 
これは、前に買って置いた空気入れを使ってみるためで、その場でホイールカバーを外し、空気入れのノズルをはめて見る。

別に安い物を買おうとは思わないのだが、電動は壊れるので手動(足踏み式)の空気入れを探したところ、ツインシリンダーの空気入れがあり、最大圧力が1000kpaと充分で、しかも2000円台と安かった。

気になったのはノズルの部分がプラスチックと頼りなく、はめて見ると常に空気が漏れている感じ。


圧力計は500kpa弱を指しており、規定の550kpaを下回っているのだが、空気が漏れているので低く出ていると思われる。

漏れを無視して力一杯踏むと、徐々にだがタイヤに空気が入っている気がする。

圧力計が500kpaをやや超えたあたりでやめるが、結構足が疲れる。


トラックの空気圧調整は、普通のガソリンスタンドでは難しいと感じており、とりあえずこの空気入れで最低限の圧力は維持できそうだが、もっと良い商品があれば、高くてもいいから欲しい(電動以外で)。

道の駅に戻るとなんとか駐車できたので、中のお店で弁当を買い、車内で昼食をとる。


久慈市は、朝ドラ「あまちゃん」の主なロケ地であり、近くには主人公が利用していた駅や商工会議所の建物となったビルなどもあったが、これは割愛。

「小袖海女センター」という「北限の海女」の活動を紹介する施設には行きたかったのだが、台風の影響で今日は休館とのことで、宮古市にある道の駅「たろう」まで足を延ばすことにする。(Y)
ここ道の駅「たろう」の駐車場となっている場所には、以前、たくさんの住宅が並んでいたという。
現在地となっているのが、道の駅の場所となる。
上は、道の駅から見て正面左側、下は正面右側の風景。津波が何もかも流し去ってしまった。自然災害の残した爪痕に、しばし呆然とし、立ち竦む。
田老地区は東日本大震災の被災地であり、6階建てで2階までが津波に完全に流され、鉄骨が剥き出しになっている写真で有名な「たろう観光ホテル」がある。
このホテルは、国が土地を買い上げ、建物をそのまま譲渡されるという形で保存され、自然災害の恐ろしさを感じ、防災意識を向上させる為の津波遺構施設となっている。

この駅にある観光案内所では、「学ぶ防災」というスタディツアーを設けおり、このツアーに参加すれば、このホテルを襲った津波の実写ビデオが見られたり、被災者の方のお話を聞くことが出来るのだが、事前に予約が必要だったということで諦める。
明日は、夜花火大会が催されるということなので、昼間のうちにゆっくりと同じコースを辿ってみようということにして、駐車場に戻る。(K)
道の駅に泊まっているのは、大型トラック数台を除いては、我々を入れて3台ほど。被災地として知られた田老地区も、いわゆる観光地ではないので、こんなものかも知れない。敷地内のデイリーヤマザキも夜7時に閉まるので、24hトイレのある無人の情報案内所(有人の観光案内所は隣)だけが、一晩中明かりがついている。

だだっ広い案内所には「世界の亀山」と銘打った大型液晶テレビが設置され、NHK第一と第二が常時放映されている。そのほか、津波防災に関する過去のアーカイブが視聴できるようになっており、東日本大震災より以前に放映された、過去の三陸沖津波の歴史と防災対策に関するドキュメンタリー番組を真剣に観た。真夜中に周囲に人気のない道の駅の、そこだけ煌々と明るいだだっ広い空間で、我々2人だけが長椅子に腰掛け、NHKの番組をじっと観ているというのも、少々奇異な光景であった。テレビ以外にも、ネット端末が設置され、常時無料で検索などができるようになっている。(Y)

キャンピングカーで日本一周

キャンピングカーで日本一周の旅に出ています。夫婦二人、各地の歴史や文化、暮らし方を学びながら旅しています。

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