居心地の良かった道の駅を出発し、昨日ジョギングした黒石市へ。
黒石市役所の駐車場に停め、有名な「こみせ通り」を見に行く。
アーケード状に木造の「ひさし」が軒先をつなげている、江戸時代から続く商店街であり、これだけの規模は全国的にも珍しい。
随分前に「鶴瓶の家族に乾杯」で取り上げられていた観光案内所「松の湯交流館」で、番組で鶴瓶にいじられていた男性職員に、黒石市の情報をいろいろ教えて頂く。青森県各地で行われる「ねぶた祭り」のうち、大規模なものは青森・弘前・五所川原が挙げられるが、ここ黒石はねぶたの参加台数では最多を誇るという。
また、阿波踊りのように笠を被って街を踊り歩く「黒石よされ」という祭りが8月中旬にあり、「日本三大流し踊り」の一つとのこと。
案内所の後ろには地元黒石市の消防団の屯所があり、ちょっとした歴史的建造物になっている。
案内所に消防団のタオルを売っていたので記念に購入すると、それがきっかけで、「私も消防団員で鍵を持っていますから」というその男性に、特別に屯所を案内してもらうことになった。
そこには、現在も現役で出動するというレトロな消防車が停められていた。
なんでも「現役で活躍する消防車としては日本で最も古い」とのこと。
その場に偶然居合わせた船橋から来たという男性は、「私も昔、消防団員だったが、貴重なものを見せてもらった」と感激していた。
黒石市は人口3万と大きくはないが、歴史上、このあたりの流通の要となっていた街であり、いろいろ面白いものがありそうな街だ。別の機会に再訪してみたい。
弘前市に移動し、弘前駅前のタイムズに駐車する。
弘前ねぷたを観るため、開始は19時だが、17時過ぎには駅前のタクシー広場にシートを敷き場所取りをする。今日は市内を「くの字型」に練り歩くが、ここ弘前駅前はちょうどその屈曲点にあたる。
弘前ねぷたは扇型のねぶたが中心で、それに青森ねぶたのような人形型が加わる。
地元の町内会や企業、自衛隊、市役所・幼稚園などの公共団体が主役。
ねぷたの絵の題材は青森ねぶたと同様「武士絵」が主であり、その中でも中国の三国志の人物が多く取り上げられているのが興味深い。
「ヤーヤードー」と、幼稚園児が頑張って声を張り上げ引っ張るねぷたもあり、こちらの声援にも力が入る。雨上がりの弘前は、涼しく心地良い夜であった。(Y)
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