10月31日 妙高市→上越市高田→十日町市→南魚沼市(106km)


今日は、昨日急激な天候の悪化で断念した高田の街並み見学からのスタート。

明治建造の町家「旧小妻屋」を再生した休憩施設「高田小町」の駐車場に車を停め、街ブラを開始する。


高田の街並みの特徴は、なんといっても雁木。


雁木とは、主屋から張り出す軒や差し掛ける庇(ひさし)のこと。

高田に現存する雁木の総延長は約16kmで、日本一の長さを誇るという。


高田は、言わずと知れた豪雪地帯。 
この雁木によって、この町の人々は歩く空間を確保してきた。

個々の主屋を通りから後退させ、軒を張り出させるという町の人々の協力によって、初めて成立する雁木ロード。
こうして、高田瞽女の女性達も、安心して歩む事が出来たのだろう。
高田の人々の優しさを感じる街並みである。


高田小町の目の前には、日本最古の看板を掲げた映画館「高田世界館」がある。

高田世界館は、2009年に一度廃業したが、街なか映画館再生委員会が経営を行なっているという。

洋館建築の映画館は、経済産業省の近代化産業遺産、国の登録有形文化財に認定・登録されている。


現在、市民から寄付や作業スタッフを募り、定期的に修繕工事が行われ、映画上映の他、演劇や落語の寄席、イベントも行われる市民の憩いの場となっているようだ。


近くには、瞽女ミュージアム髙田(土曜・日曜開館)や小川未明生誕の地もあった。



今日は、このあと十日町市まで移動しなければならない。
雨模様となったので急ぎ車に戻り、十日町の道の駅「クロステン十日町」へと向かう。


大きな駐車場がある道の駅という事で、今晩の宿営地と考えていたものの、実際にはお隣の越後妻有里山現代美術館「キナーレ」の駐車場であり、運悪く今日は休館日であった。

我々が車を停めることが出来るのは、P3の35台分の駐車場。
夜間使用できるトイレも、いわゆる昭和時代風の外部公衆トイレのみ。
ここは一般の道の駅とは異なるスタイルで運営されているようである。

仕方なく十日町を後にし、南魚沼市へと移動することに。
十日町のメインストリートの街並みを見ると、雁木が続く通り沿いの商店街も活気があり、
そこそこ繁栄し続けている街なのだということがわかる。


目指した南魚沼市には道の駅がない。
今夜は、24時間営業の施設のあるイオン系列の駐車場をお借りして、宿泊する。

キャンピングカーで日本一周

キャンピングカーで日本一周の旅に出ています。夫婦二人、各地の歴史や文化、暮らし方を学びながら旅しています。

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