昨晩は、夜間に到着してよくわからなかったが、この道の駅 ばんだいは山の斜面の、なかなか景観の素晴らしい場所にある。
したがって、例のごとく観光客で朝から駐車場はおお賑わい。目覚めてから速攻で身支度を整え、昨日、U君が「喜多方市で、明日バルーンのイベントがありますよ」と話していた、隣町の喜多方面へと車を走らせる。
道の駅から坂道をゆっくりと下っていくと、喜多方市に入るか入らないかのところで、遠くにいくつかのバルーンが浮かんでいるのが見えた。
大空に漂う ふわふわ雲を背景に、カラフルな色彩のバルーンがぽっかり浮かぶ光景を眺めていると、心ウキウキ、見ているだけで楽しくなる。
初めは市内観光の予定だったが、今後の日程を考慮し、ただちに国道121号線で大内宿へと向かうことにする。
この道は、いっ時会津藩が参勤交代で利用していたそうで、ここから奥州街道に出て江戸に向かっていた。
かつての旧街道らしく、沿道のところどころに立派な松が生え、古い蔵のある立派な家並みなども残されている。
日光から会津に伸びる会津鉄道に沿って国道が続いていて、山並みをぬって走る気持ちの良いドライブで、ライダーがひっきりなしにすれ違う。
このルートはバイク乗りにとっても人気のコースなのだろう。
街道をしばらく進むと、大内宿の看板が。サインに導かれ小径をゆく。
目の前に原っぱが見え、係員の誘導に従って車を停める。
すると道の傍に、江戸時代のものと思われる石碑が。
周囲は、のどかな田園風景。
この先に、宿場があるというのだが。
不安になりながら足を進めると、少しずつ民家らしきものが見えてきた。
そろそろ宿場の入り口らしい。
大内宿は南会津の山中にある全長約450mの宿場町。道の両側に茅葺屋根の古民家が建ち並んでいるという。
江戸時代の「半農半宿」の宿場の雰囲気が味わえることで、一躍全国区となった。
週末ということもあり多くの観光客で賑わっており、時折、中国語やタイ語の弾んだ声も聞こえてくる。
この宿場の名物は「ネギそば」だ。
お腹もすいてきたので、宿場の入り口付近の蕎麦屋さんに駆け込む。
箸を使わず、ネギ1本で冷たいソバをすするのが、ここの流儀。
つゆには、大根のおろし汁がたっぷり入っている。
ソバはコシがあって美味しい。ネギを齧りながら食べるソバは独特な味わい。しかし、悲しいかな、胃が丈夫でないYにとって、生のネギと大根のおろし汁のコラボは、多少刺激が強すぎたようだ。
「生のネギをかじりながら食べるのなら、次は是非、大根おろし抜きで、甘めのつゆで賞味したい」と呟くYであった。
腹ごしらえを終えた後は、ゆっくりと街並み散策へ。
江戸時代に文字通りタイムスリップした雰囲気で、特に外国人にとってはエキゾチックで楽しいことだろう。
ほとんど全ての古民家が土産物屋になっており、
やや商売っ気が強いかなとも思いつつ、
可愛らしい飾り物を売る店にぶつかったKとYは、さんざん悩んだ末に、えんどう豆のデザインの飾り物をゲット。
高台に上がって茅葺の家並みをカメラに収め、大内宿を後にする。
国道121号をさらに南下し、ついに福島県とお別れ。
川治温泉手前の道の駅 湯西川に宿泊。山深いこの場所では、ほとんどネットが繋がらない。
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