1月29日 嘉手納町[道の駅 かでな]→金武町[嘉海食堂]→辺野古キャンプシュワブ前→大浦湾→東村[サンライズひがし]→辺野古アップルタウン→宜野座村[道の駅 ぎのざ](119km)


沖縄では、暴走族のような賑やかなエンジン音のバイクや車が比較的多く、どこの駐車場にいても大抵はそういった騒音で眼が覚めるものだが、ここではそんな騒ぎもなく、昨晩はぐっすりと眠れた。


道の駅「かでな」の裏側から嘉手納基地側に回ると、敷地の基地側に騒音を測定する機械が設置されている。軍用機の爆音被害は深刻。ここには海外からも軍用機が飛んで来て給油を行うという。


道の駅4階は展望場となっており、嘉手納基地の航空機の離発着を見学することができる。


3階には「学習展示室」があり、嘉手納基地と嘉手納町の歴史について学ぶことができる。


嘉手納町は町全体の83%が基地。


 嘉手納基地がらみで起こった事件や事故も多い。


基地問題については、改めて考えをまとめてみることにする。


道の駅「かでな」を出て、金武町へ。

ここには、以前立ち寄った「てびち」の美味しい食堂がある。

沖縄本島に上陸した二日目にフラリと立ち寄り大当たり。

それからずっと、この「てびち」と再び出会えることを夢見ていたKYだった。


金武町は沖縄本島中部にあり、金武湾北岸近くには米軍海兵隊の基地「キャンプ・ハンセン」がある。



沖縄本島には、本土ではあまり知られていない米軍の基地がたくさんあり、ちょっと車を走らせると基地から基地へと渡り歩いているかのような錯覚を覚える。


基地前の商店街はシャッターを下ろした店舗も多く、寂れた雰囲気。


基地を通り過ぎ、しばらく行くと、海岸沿いにお目当てのお店が。

この「てびち」はボリューム満点で、お味も最高‼︎

ご主人は関東出身者で、最近、地元出身のおかみさんと共に食堂を開いたそう。

KY夫婦の車を覚えていてくださり、笑顔で再会。

繁盛店のお昼時ともあって、ゆっくり話は出来ず。

島を離れる前、最後にもう一度立ち寄ると告げ、手を振って別れる。




 駐車場の対岸には、昨日訪れた海中道路で結ばれた島々が見える。


さらに北へ向かって車を30分ほど走らせると、辺野古のキャンプ・シュワブ前に到着。


「ウチナー(沖縄)の未来は  ウチナーンチュ(沖縄の人間)が決める!」


大浦湾沿いに回り込んで、辺野古の埋立地を眺める。


今日も、埋め立て作業は進む。

ここに来て一ヶ月。

この光景が当たり前の風景となってしまった。

アメリカ軍も、使えるかどうか、使うつもりがあるのかどうかもわからないのに……。






さらに北上し、前回訪れた東村まで向かうことに。

ここから東村までは、集落と集落を結ぶ道が続くのみ。

ただし、道路の状況はすこぶる良好。沖縄は、土木事業費が潤沢なのだろう。



東村近くの海沿いの幹線道路に入ると、沿道には、「自行車(自転車)」と書かれた中国語の幟旗が、5,6竿、はためいている。

こんな観光地でもない、何もない田舎町の沿道なのに、中国人観光客はサイクリングなどするのだろうか?  ちょっと不思議。


そうこうしているうちに、東村の馴染みの駅「サンライズひがし」に到着。



ここは、パイナップルの産地。このフローズンジュースが絶品‼︎


東村からは、一度西側の大宜味村に出て、名護市を通り、辺野古へと戻る。


辺野古の街の入り口。


案内看板によると、このエリアは、この町の開発に尽力したアップル中佐の名にちなみ、「アップルタウン」と呼ばれているという。


辺野古アップルタウンの人々は、米軍基地と共存し発展し、毎年、米軍関係者との交流をはかる行事を行っており、米兵も地元住民の祭りなどに参加し、和気あいあいと友好的にやってきたという。

それも、紛れもない事実ではあるのだが……。



路地の中に足を踏み入れると、建設業系の「〜組」の看板がちらほらと目につく。

アップルタウン近隣地域では、家の敷地に土砂運搬で見かけるトラックが止まっていたりする。

おそらく、この辺りではマイ・トラック持ちの住民も多く、運搬を生業とする方の比重も多いのかもしれないと想像する。


『沖縄タイムス』(2017年8月24日付)の記事によると、2017年7月に名護漁協の漁師46人が、
「漁業だけでは今後の暮らしが先細りする」とし、大浦湾で進む新基地建設に絡む作業や海上警備などの受注を目指す「大浦湾開発」という会社を設立したという。

新基地建設の作業に関わることで、この工事関係者の方々は、将来への危惧、不安感を払拭し、豊かな暮らしを手に入れることが出来たのだろうか。

心の平安は得られたのだろうか。




キャンピングカーで日本一周

キャンピングカーで日本一周の旅に出ています。夫婦二人、各地の歴史や文化、暮らし方を学びながら旅しています。

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