新潟の天候は、変わりやすい。
さっきまで晴れていたと思ったら、いきなり土砂降りの雨がふる。
少しの間雨宿りをしたら、またすぐに青空が戻っている。
そんな事を一日のうちに幾度となく繰り返す日もある。
しかし、今日は朝から土砂降りの雨。
一向に晴れる気配はない。
今日は、知り合いTさんが戦時中に疎開しておられた小千谷市内を周ることに。
懐かしい風景の一つも見つかればと、写真を撮るつもりでいたが、あまり見栄えの良い写真は撮れずじまい。
この町には、一昨日のブログでも触れた、長岡藩・家老河井継之助と新政府軍側の代表が会談したという「小千谷談判」の会場となったお寺「慈眼寺」がある。
このお寺の角を曲がって、坂道を登ってすぐ上辺りに疎開先があったとおっしゃっていたので、まずは慈眼寺へ向かい、道筋を辿る。
小千谷の街にも、「戊辰戦争150年」の旗がたなびく。
疎開されていた辺りの町内を要所要所を記録に収め、最後に信濃川をのぞむ。
終戦を迎える2週間前の夜半、長岡に雨のように投下された焼夷弾。
その一部終始を、ここ小千谷の丘の上から眺めていらしたというTさん。
この空襲で長岡市街地の約8割が焼失し、1480余名の市民が亡くなられている。
「疎開先では、あまり良い思い出がなかった」。
そんなTさんの辛い記憶を呼び起こさせてしまったせめてもの償いとして、好物とおっしゃっていた名産の「小茄子の漬物」を入手し、一行は小千谷を後にし、上越市方向へと向かう。
雨は一向におさまる気配もなく、激しさを増すばかり。
仕方なく今日は予定を変更し、このまま隣町の妙高市にある道の駅「あらい」に向かい、休養とする。
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