昨日から、鹿島市に来ている。
鹿島市といっても、「鹿島神宮」のある茨城県鹿嶋市ではない。
ここは有明海沿いに位置する、干潟で有名なエリアである。
ここ、道の駅「鹿島」は、まさに、その有明海の干潟に面した場所にあり、干潟体験が出来ることで人気があるレジャースポット。
隣接する「鹿島市干潟交流館」には、有明海の眺望が楽しめる展望デッキや、有明海特有の生物を観察できる「ミニ水族館」、有明海の観察や学習ができる交流スペースなどがあるという。
干潟の環境を汚染しない注意事項を守れば、泥遊びも楽しめるのだが、我々は泥にまみれると後が大変なので、体験には参加せず。
施設には一応、温水シャワーが完備されているのだが、洋服の後始末などを考えると、今ひとつ腰が引けてしまう。
泥遊びを諦め、「鹿島市干潟交流館」へ。
この施設は、今年の4月にオープンしたばかり。
古い方の交流館にも若干の展示があるが、メインは「ミニ水族館」がある、こちらの新館の方である。
まずは、干潟について。
干潟は世界各地にあるが、日本では有明海と諫早湾が有名である。
干潟は、河川からの泥が海岸に広がり堆積したもの。
陸地からの大量の有機物が、泥から徐々に海中に溶け込むことで、有機物が一度に海中に流れ込み、汚泥化し腐敗することを防いでいるという。
そこには、ムツゴロウやワラスボなどの生物が生息し、伝統的な漁業も行われている。
例えば、江戸時代から続く「むつ掛け漁」。
漁師が先端にカギをつけた5mほどの竿を操り、干潟に顔を出すムツゴロウを引っ掛けるという、原始的かつ熟練技の漁法だ。
小さなムツゴロウをそんな方法で釣れるのか、と誰でも疑問に思うのだが、干潟の表面の珪藻を食べるムツゴロウの縄張りは、実は1平方mほどと小さく、干潟の表面には凄い数のムツゴロウが生息しているのだ。
だから、熟練技だと数時間で500匹ほど釣り上げるという。
続いては、生き物観察コーナー。
「干潟交流館」では、水中のヒトデをじかに手で触れることが出来る。
さすがに、ヒトデを素手で触るのは、ちょっと勇気がいる。
ムツゴロウやシオマネキといった干潟の生物も、近くで観察できる。
お次は、「ミニ水族館」のコーナー。
ここでは、ミズクラゲや、
カミクラゲや、
アカエイ、シロタエビ、オコゼ
シマフグなどの、可愛らしい姿を見ることができる。
一般的な家庭サイズの水槽の中に収まる、ミニサイズの生き物たち。
あまりの可愛さに飼ってみたくなってしまったが、この手のものは、さすがに育てるのは難しいらしい。
他に見学者がいない事をいいことに、しばらく水槽の前に張り付いて、ウットリとして優雅な泳ぎを、飽きることなく見つめ、贅沢な時間を過ごさせていただいた。
最後に、二階の展望デッキから海を臨む。
干潟という特殊な生態系と親しむことのできる、KY夫婦おすすめの道の駅であった。
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