沖縄に2ヶ月滞在したので、国道58号には随分とお世話になった。
那覇市から本島北端の辺戸岬まで、沖縄本島の西海岸を結んでいる。
沖縄を大きく西海岸と東海岸に分けると、西海岸には那覇〜浦添〜普天間基地〜アメリカンビレッジ〜嘉手納基地〜読谷村〜恩納村〜名護市〜国頭村〜辺戸岬と、主要都市や米軍基地、観光ビーチなどが集中している。
もちろん東海岸にも見所はあるが、例えば道の駅ぎのざから辺戸岬まで東海岸経由で行くと、ヘアピンカーブに近い山道が続き、ものすごく時間がかかる。
それに比べて、西海岸は58号があるお陰で移動がとても便利だ。
沖縄には高速道路もあるが、北は名護市までしか伸びていない。
沖縄の話が長くなったが、2ヶ月間本島を行ったり来たりしていた我々にとって、58号はとてもお世話になった国道なのだった。
話は奄美大島に飛ぶ。
昨日、名瀬港から道の駅まで夜道を走っていると、そこに現れたのは「R.58」の標識。
見間違いかと思ったが、何度も出てくるので確かに国道58号である。
沖縄にあるはずの58号が、なぜ海を遥かに越えた奄美に来て、再び現れて来るのだろうか。
ネットで調べると、国道には、海で結ばれた「海上国道」というものがあり、2009年の段階で27路線も存在するらしい。
「海上部も含めて一つの国道として建設・管理することが、沿線の発展に寄与すると国が認めているもの」として指定されるが、厳密な定義はないようだ。
国道58号については、沖縄の那覇市から奄美大島、種子島を経由して鹿児島市までを結んでおり、沖永良部島や徳之島、屋久島などの道路は含まれていない。
総延長は884.4kmだが、そのうち609.5kmは「海上区間」で、実際の道路部分は274.9kmである。
少し古いデータだが、2005年の交通センサスによると、国道58号のうち、片側3車線になっている沖縄県浦添市付近での一日の交通量は81,255台であり、この数字に基づくと、国道58号は「九州・沖縄地方で最も交通量の多い国道」となるらしい。
そんな国道58号も、ここ奄美大島にやって来ると、豊かな亜熱帯の森の中をくねくねと伸びていく、のんびりしたドライブコースになるのだった。(Y)
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