《キャンピングカーについて》電気の話(3)


キッチンの手元に電気系統のスイッチが並んでおり、電圧モニターが左のほうにあります。

現在のバッテリーの電圧を表示しており、車の標準電圧である12V前後を示していれば問題ありません。

今のところ経験はありませんが、バッテリーが過充電になると15Vでアラームが鳴るように設定しています。

バッテリーが傷むので、ソーラー充電をオフにするなどの措置を講じます。

ところが、充電はそれほど簡単にはいかないので、実際には過充電よりも電圧不足を心配することになります。


実は、このモニターが表示する電圧は「表面電圧」で、


こちらの座席の下にあるインバーターが表示する電圧(いつもは見えない)が、バッテリーにより近い電圧として、「実際の電圧」になりま す。

これは経験上、電圧モニターよりも約1V低い数値です。

つまり、常時目にする電圧モニターの電圧が11.5Vに下がると、実際の電圧は10.5Vまで下がっていることになり、インバーターの設定では、この数値になると電子レンジは使えません。

インバーターは「車の標準電圧12Vを家電の電圧100Vに変換する装置」です。

キャンピングカーの家電では、クーラーと電子レンジはインバーターを経由して電源が入ります。


一方、冷蔵庫は12V仕様で、バッテリーから直接給電されます。

ですから、これは電子レンジだけの問題ではないのですが、バッテリーの充電にあたっては、実際の電圧が10.5Vを切らないよう注意することになります。

電圧モニターが12.5Vくらいあればとりあえず安心。

11.5Vに近づくと節電に努めます。

スマホやタブレット、モバイルWIFIは常時充電が必要で、それにはインバーターをオンにする必要がありますが、インバーターをオンにすると、それ自体で相応の電力を消費します。

よって、「節電する」とは、夜の電灯を暗くする(またはLEDランプ使用)とか、上記のようなインバーターの使用を控える、という細かい努力も必要になるのです。

人間は電力を食う存在であることが、ひしひしと実感できます。(Y)

キャンピングカーで日本一周

キャンピングカーで日本一周の旅に出ています。夫婦二人、各地の歴史や文化、暮らし方を学びながら旅しています。

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